退職して職場を離れたあと、以前の上司や同僚から、
「この仕事について教えてほしい」
「○○のファイルってどこにある?」
「後任がわからないみたいだから少し教えて」
と連絡が来ることがあります。
一度だけ簡単に答えられる内容なら、
「○○の共有フォルダに保存していたと思います。ご確認ください」
と返すこともできます。
一方で、
「退職したのに仕事の連絡が何度も来る」
「もう業務には関わりたくない」
「どこまで答えればいいの?」
と困ることもあるでしょう。
対応したくない場合は、
「申し訳ありませんが、退職後のため業務に関する対応は難しいです。社内でご確認いただけますでしょうか」
と伝える方法があります。
この記事では、退職後に元職場から連絡が来たときの返し方を、答えられる場合、対応を断りたい場合、何度も連絡される場合まで紹介します。
- 退職後に元職場から連絡が来たら何て返す?
- 簡単な質問なら答えてもいい場合
- 答えられない内容だった場合
- 退職後の業務対応を断りたいときは何て言う?
- 「少しだけ電話で教えて」と言われたら
- 後任から直接連絡が来たらどうする?
- 「引き継ぎが不十分だった」と言われたら何て返す?
- 上司から「あなたしかわからない」と言われたら
- 元同僚から個人的なLINEで仕事の質問が来た場合
- 何度も連絡が来る場合はどう返す?
- 返信しないのはあり?
- 急ぎだと言われた場合
- LINEで断るときの例文
- メールで断るときの例文
- 「退職前に聞いておいてほしかった」と言いたい場合
- 退職後に元職場から私物や返却物について連絡が来た場合
- 退職後の連絡で避けたい返し方
- 退職前に「退職後も連絡して」と言われていた場合
- 元職場からの連絡が仕事以外だった場合
- 元職場からの連絡には「答える範囲」を決めておく
- まとめ|退職後の仕事の連絡は、対応できる範囲だけ返せばいい
退職後に元職場から連絡が来たら何て返す?
まずは、連絡の内容を見て、
すぐ答えられる内容か
調べたり作業したりする必要があるか
を分けて考えると返しやすくなります。
簡単な確認で、自分も答えて構わないと思うなら、
「お疲れさまです。○○については、共有フォルダ内の△△に保存していたと思います。ご確認ください」
と返せます。
一方、退職後に資料を探したり、作業をしたりする必要があるなら、
「申し訳ありませんが、退職後のためこちらでは確認できません。社内でご確認いただけますでしょうか」
と断ることもできます。
退職後だからといって、届いた質問すべてに対応し続ける必要があると考えなくて大丈夫です。
簡単な質問なら答えてもいい場合
元職場との関係が良好で、
「これくらいなら答えてもいい」
と思える内容もあります。
保存場所を聞かれた場合
「○○の資料は、共有フォルダの『△△』というフォルダに入れていたと思います」
と返せます。
覚えている範囲で簡潔に答えます。
業務の進め方を一つ聞かれた場合
「私が担当していたときは、○○を確認したあと△△へ連絡していました」
と答える方法もあります。
ただし、自分の記憶が曖昧なら、
「退職前の記憶になりますので、念のため社内でも確認してください」
と添えておくとよいでしょう。
答えられない内容だった場合
退職後は、
社内システムに入れない
最新の状況がわからない
資料を確認できない
ことがあります。
そんなときは、無理に答えないようにします。
現在の状況がわからない場合
「退職後のため現在の状況がわからず、正確にお答えすることができません。社内でご確認いただけますでしょうか」
と返せます。
資料を確認できない場合
「現在は社内資料を確認できないため、こちらでは判断できません。申し訳ありませんが、担当の方へご確認ください」
と伝えます。
記憶だけで無理に答えて、かえって混乱させないようにしましょう。
退職後の業務対応を断りたいときは何て言う?
一度の質問ではなく、
「資料を作って」
「後任に説明して」
「電話で教えて」
など、ある程度の作業を求められることもあります。
対応したくない場合は、短く断ります。
やわらかく断る場合
「ご連絡ありがとうございます。申し訳ありませんが、退職後のため業務に関する対応は難しいです。社内でご確認いただけますと助かります」
と返せます。
はっきり断る場合
「申し訳ありませんが、現在は退職しておりますので、業務対応はできません。今後は社内の担当者へご確認ください」
と伝えます。
長い説明や言い訳を付けなくても構いません。
「少しだけ電話で教えて」と言われたら
LINEやメールで、
「文章だとわからないから電話できる?」
「5分だけ教えて」
と言われることがあります。
自分が対応してもよいなら電話しても構いませんが、断りたい場合もあります。
電話を断る場合
「申し訳ありませんが、退職後のため電話での業務対応は難しいです。引き継ぎ資料などをご確認いただければと思います」
と返せます。
メッセージだけなら答えられる場合
「電話での対応は難しいですが、簡単な確認であればメッセージをいただければ、わかる範囲で回答します」
と範囲を決める方法もあります。
無理に「電話なら何でも答える」状態にしないようにしましょう。
後任から直接連絡が来たらどうする?
引き継いだ相手から、
「前任の○○さんに聞いてと言われました」
と連絡が来ることもあります。
退職前に資料を残しているなら、まずそちらを案内できます。
引き継ぎ資料を案内する場合
「退職前に○○の資料を共有フォルダへ保存していますので、まずそちらをご確認ください」
と返せます。
それ以上の対応をしない場合
「申し訳ありませんが、退職後のため追加での業務説明は難しいです。不明点は上司の方へご確認ください」
と伝えます。
退職前の引き継ぎについては、関連記事の「退職前の引き継ぎは上司に何て確認する?やることが決まらないときの聞き方」も参考にしてください。
「引き継ぎが不十分だった」と言われたら何て返す?
元職場から、
「引き継ぎが足りなくて困っている」
「この内容を聞いていない」
と言われることがあります。
責められているように感じても、感情的に返す必要はありません。
引き継いだ内容を伝える場合
「退職前に○○については資料へまとめ、△△さんへ共有しています。まずはそちらをご確認いただけますでしょうか」
と返せます。
退職後の追加対応を断る場合
「退職前に可能な範囲で引き継ぎを行っております。申し訳ありませんが、現在は退職後のため追加の業務対応は難しいです」
と伝える方法があります。
相手の主張に対して長く反論するより、事実と今後の対応を簡潔に伝えます。
上司から「あなたしかわからない」と言われたら
退職後に、
「これ、あなたしかわからないんだけど」
と言われることもあります。
責任を感じるかもしれませんが、答えられるかどうかは別の話です。
覚えている範囲だけ答える場合
「私が担当していたときは○○という方法で対応していました。ただ、退職後の状況はわからないため、現在の対応については社内でご確認ください」
と返せます。
対応を断る場合
「申し訳ありませんが、現在は退職しておりますので、その業務について対応することはできません。社内でご相談いただけますでしょうか」
と伝えます。
「自分しか知らない」と言われても、退職後に継続して業務を引き受ける約束をする必要はありません。
元同僚から個人的なLINEで仕事の質問が来た場合
会社から正式に連絡されるのではなく、元同僚から個人LINEで、
「ちょっと仕事のこと聞いていい?」
と来ることがあります。
友人関係もある相手だと断りにくく感じるでしょう。
一度だけ答える場合
「覚えている範囲なら、○○だったと思うよ。ただ、今の状況はわからないから社内でも確認してみてね」
と返せます。
仕事の質問には対応しない場合
「ごめんね、退職後は仕事のことには対応しないようにしているので、社内で確認してもらえると助かります」
とやわらかく断れます。
友人としてのやり取りと、元職場の業務対応を分けても構いません。
何度も連絡が来る場合はどう返す?
最初は一度だけ答えたつもりでも、
「もう一つ聞きたい」
「これも教えて」
「またわからないことが出た」
と連絡が続くことがあります。
その場合は、どこかで線を引きます。
今後は対応できないと伝える場合
「これまで何点か回答しましたが、退職後のため今後の業務に関するお問い合わせには対応が難しいです。今後は社内でご確認いただけますようお願いします」
と伝えられます。
やわらかく区切る場合
「わかる範囲でお答えしてきましたが、現在の状況までは把握できないため、今後は担当の方へ確認していただけると助かります」
と返します。
一度答えたからといって、その後もずっと答え続けなければならないわけではありません。
返信しないのはあり?
何度も仕事の質問が届き、
「もう返信したくない」
と思うこともあります。
いきなり無視するより、まず一度、
「今後は対応できません」
と伝えておくと区切りをつけやすくなります。
一度断ったあとも連絡が続く場合
すでに、
「退職後なので対応できません」
と伝えているのに、同じような業務連絡が繰り返される場合は、毎回同じ説明を長くする必要はありません。
必要なら、
「先日もお伝えしたとおり、退職後の業務対応はできません。ご了承ください」
と短く返せます。
その後どう対応するかは、連絡内容や相手との関係に応じて判断しましょう。
急ぎだと言われた場合
元職場から、
「急ぎだから今すぐ教えて」
「今日中に回答が必要」
と言われることもあります。
急ぎと言われると対応しなければならない気持ちになりやすいですが、自分が対応できないならそのまま伝えます。
対応できない場合
「お急ぎのところ申し訳ありませんが、退職後のためこちらでは対応できません。社内の担当者へご確認ください」
と返せます。
すぐ答えられる内容だけ答える場合
「○○の場所であれば△△です。それ以上については現在確認できないため、社内でお願いします」
と範囲を区切る方法もあります。
「急ぎ」という相手の事情と、自分がどこまで対応するかは分けて考えましょう。
LINEで断るときの例文
元職場との連絡がLINEの場合は、かしこまりすぎなくても構いません。
やわらかく断るLINE
お疲れさまです。
申し訳ありませんが、退職後のため業務に関する対応は難しいです。
社内で確認していただけると助かります。
よろしくお願いします。
と送れます。
何度も連絡が来ている場合
何度かご連絡いただいていますが、現在は退職しているため、今後の業務に関するお問い合わせには対応できません。
今後は社内の担当者へご確認ください。
よろしくお願いします。
と少し明確に伝えます。
感情的な言葉を入れず、対応できないことだけを伝えれば十分です。
メールで断るときの例文
元上司などからメールで問い合わせが来た場合も、簡潔に返せます。
基本の断りメール
件名:Re: ○○について
○○様
ご連絡ありがとうございます。
申し訳ありませんが、現在は退職しているため、業務に関する確認・対応は難しい状況です。お手数ですが、社内の担当者へご確認いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
と送れます。
一部だけ回答する場合
○○については、退職前は△△として対応していました。
ただし、現在の状況は把握しておりませんので、詳細については社内でご確認ください。
と、答えられる部分だけ返すこともできます。
「退職前に聞いておいてほしかった」と言いたい場合
何度も連絡されると、
「在職中に聞いてくれればよかったのに」
と思うこともあるでしょう。
そのまま強く言うより、今後の連絡を減らす形にします。
やわらかく伝える場合
「退職前に必要な内容はできる範囲で整理して共有しておりますので、まずはそちらをご確認いただけますと助かります」
と伝えられます。
今後の対応を区切る場合
「退職後は資料を確認できないため、追加のご質問には対応が難しいです。ご了承ください」
と続けます。
過去のことを責めるより、これから対応できないことを明確にした方が話を終えやすくなります。
退職後に元職場から私物や返却物について連絡が来た場合
元職場からの連絡が、仕事の質問ではなく、
「会社のものが残っている」
「私物が見つかった」
という内容の場合もあります。
業務質問とは分けて対応します。
返却物について連絡された場合
「ご連絡ありがとうございます。確認します。返却方法について教えていただけますでしょうか」
と返せます。
私物が見つかった場合
「ご連絡ありがとうございます。○○について、受け取り方法をご相談させてください」
と伝えます。
すべての「元職場からの連絡」を一律に断るのではなく、内容を確認して返答しましょう。
退職後の連絡で避けたい返し方
元職場から何度も連絡されると、イライラすることもあります。
ただ、話を長引かせないためにも、次のような返し方には注意しましょう。
「もう辞めたんだから知りません」
気持ちは同じでも、強い言い方にすると相手とのやり取りが感情的になりやすくなります。
「現在は退職後のため対応できません」
と事実だけ伝えれば十分です。
何でも「わかりました」と引き受ける
最初にすべて対応すると、
「今後も聞けば答えてもらえる」
と思われることがあります。
自分がどこまで対応するかを決めておきましょう。
わからないのに記憶だけで答える
退職後は社内の最新情報を確認できません。
自信がない場合は、
「記憶では○○ですが、現在の状況は社内で確認してください」
と伝えます。
退職前に「退職後も連絡して」と言われていた場合
退職前の引き継ぎで、
「わからなかったら連絡するね」
と言われ、
「わかりました」
と答えてしまったこともあるでしょう。
それでも、実際に連絡が増えて負担に感じるなら、途中で範囲を見直すことはできます。
今後は対応を減らしたい場合
「これまで何点か対応しましたが、退職後のため今後は継続的に業務対応することが難しいです。社内でご確認いただければと思います」
と伝えます。
退職前にできるだけ防ぐ場合
これから退職する段階なら、
「退職後はすぐに対応できない場合がありますので、確認事項があれば在職中にお願いします」
と伝えておく方法があります。
退職前の引き継ぎについては、関連記事の「退職前の引き継ぎは上司に何て確認する?やることが決まらないときの聞き方」で詳しく紹介しています。
元職場からの連絡が仕事以外だった場合
退職後には、
「元気にしてる?」
「またご飯行こう」
など、単純な個人的連絡が来ることもあります。
これは業務の問い合わせとは別に考えます。
今後も付き合いたい相手の場合
「連絡ありがとうございます。元気にしています。また機会があればぜひ」
と普通に返せます。
距離を置きたい場合
「ご連絡ありがとうございます。お元気でお過ごしください」
と簡潔に返す方法もあります。
退職したからといって元同僚との交流を続けなければならないわけでも、すべて切らなければならないわけでもありません。
自分がどうしたいかで決めて構いません。
元職場からの連絡には「答える範囲」を決めておく
退職後の連絡で困りやすいのは、
一度答えたら次々に質問される
ケースです。
そのため、自分の中で、
「場所を聞かれた程度なら答える」
「調べ物や作業はしない」
「電話対応はしない」
「今後の判断は元職場でしてもらう」
など、範囲を決めておくと返しやすくなります。
そして、対応できない内容なら、
「退職後のため対応できません。社内でご確認ください」
という一文に戻します。
毎回違う断り方を考える必要はありません。
まとめ|退職後の仕事の連絡は、対応できる範囲だけ返せばいい
退職後に元職場から仕事について連絡が来た場合、簡単に答えられて自分も問題ないなら、
「○○の共有フォルダに保存していたと思います」
と返すことができます。
一方、調べたり作業したりする必要がある内容や、対応したくない場合は、
「申し訳ありませんが、退職後のため業務に関する対応は難しいです。社内でご確認いただけますでしょうか」
と伝えられます。
何度も連絡が来るなら、
「今後の業務に関するお問い合わせには対応できません」
と、より明確に線を引く方法もあります。
大切なのは、一度連絡が来たからといって、退職後も元職場の業務を継続して引き受ける前提にしないことです。
答えられる範囲だけ答えるのか、今後は対応しないのか、自分の中で線を決めておくと返答しやすくなります。

