退職日が決まったあと、
「引き継ぎについて何も言われない」
「誰に引き継ぐのかわからない」
「自分から聞いた方がいい?」
と迷うことがあります。
退職日は近づいているのに何も決まらないと、
「このまま普通に仕事をしていて大丈夫なのかな」
と不安になるでしょう。
そんなときは、
「退職日までの引き継ぎについて確認したいのですが、誰にどの業務を引き継ぐ予定でしょうか」
と上司に確認できます。
まだ後任が決まっていない場合は、
「引き継ぐ方がまだ決まっていないようでしたら、先に業務内容を整理しておいた方がよいでしょうか」
と聞くこともできます。
この記事では、退職前の引き継ぎについて上司に何て確認すればいいか、担当者が決まらない場合、引き継ぎが間に合わない場合、「全部終わらせて」と言われた場合まで紹介します。
- 退職前の引き継ぎは上司に何て聞く?
- まだ引き継ぐ相手が決まっていない場合
- 「後任が決まったら引き継いで」と言われたまま進まない場合
- 「引き継ぎ資料を作って」と言われたら何て確認する?
- 「全部引き継いでから辞めて」と言われたら
- 引き継ぎが退職日までに終わりそうにない場合
- 通常業務が多くて引き継ぎの時間がない場合
- 引き継ぐ相手から質問が多くて進まない場合
- 「退職後もわからないことがあったら連絡する」と言われたら
- 「退職後も少し手伝って」と言われた場合
- 引き継ぎ相手がやる気を見せてくれない場合
- 上司から何も言われないまま退職日が近づいたら
- LINEで引き継ぎについて確認するときの例文
- メールで引き継ぎを確認するときの例文
- 引き継ぎで避けたい伝え方
- 引き継ぎが終わったら次は最終出社日の準備へ
- まとめ|引き継ぎが決まらないなら、退職日までに何をするか確認する
退職前の引き継ぎは上司に何て聞く?
退職日が決まったら、引き継ぎについて確認しておくと残りの勤務を進めやすくなります。
まだ何も指示がないなら、
「退職日までの引き継ぎについて確認したいのですが、今後どのように進めればよいでしょうか」
と聞けば十分です。
もう少し具体的にするなら、
「担当業務の引き継ぎについて、誰に何を引き継ぐ予定か確認させていただけますか」
と伝えられます。
自分で勝手に引き継ぎ方法を決めるより、まず上司と認識を合わせましょう。
まだ引き継ぐ相手が決まっていない場合
退職日が決まっていても、
「後任がまだいない」
「誰に引き継ぐか決まっていない」
ということがあります。
その場合でも、できる準備はあります。
上司に今後の方針を確認する場合
「引き継ぎ先はまだ決まっていないとのことですが、退職日までにどのように準備を進めればよいでしょうか」
と聞けます。
あるいは、
「担当業務について、先に手順や注意点をまとめておいた方がよいでしょうか」
と提案する方法もあります。
業務内容を整理しておく場合
引き継ぐ相手が決まっていなくても、
担当している仕事
定期的に行う作業
取引先や社内の連絡先
作業上の注意点
保存場所や確認場所
などを整理しておけば、その後の引き継ぎに使いやすくなります。
ただし、何をどこまでまとめるかは職場によって異なるため、上司と確認しながら進めるとよいでしょう。
「後任が決まるまで退職を待って」と言われている場合は、関連記事の「「後任が決まるまで待って」と言われたときの返し方|退職を延ばしたくない場合」も参考にしてください。
「後任が決まったら引き継いで」と言われたまま進まない場合
上司から、
「後任が決まったら引き継いで」
と言われ、その後何日も何も決まらないことがあります。
退職日が近づいているなら、こちらから確認しましょう。
退職日がまだ先の場合
「後任が決まりましたら引き継ぐと伺っていますが、それまでに準備しておいた方がよいことはありますか?」
と聞けます。
今できることを確認する形です。
退職日が近づいている場合
「退職日まで残り○日になりましたので、引き継ぎについて改めて確認させてください。後任の方がまだ決まっていない場合は、どのように対応すればよいでしょうか」
と具体的に確認します。
「後任が決まるまで何もしない」状態のまま最終日を迎えないようにします。
「引き継ぎ資料を作って」と言われたら何て確認する?
上司から、
「引き継ぎ資料を作っておいて」
と言われても、
「何を書けばいい?」
「どこまで詳しく?」
と迷うことがあります。
その場合は、必要な範囲を確認します。
内容を確認する場合
「承知しました。特にまとめておいた方がよい業務や項目があれば教えていただけますか」
と聞けます。
また、
「日常業務と月次業務を中心にまとめようと思っていますが、ほかに必要な内容はありますでしょうか」
と、自分から案を出す方法もあります。
提出方法を確認する場合
「作成した資料は○○さんへ共有すればよいでしょうか」
「保存場所はこれまでの共有フォルダで問題ないでしょうか」
など、渡し方も確認しておくと話が進みやすくなります。
「全部引き継いでから辞めて」と言われたら
退職前に、
「全部終わってから辞めて」
「引き継ぎが完了しないと困る」
と言われることがあります。
しかし、退職日までにできる量を超えている場合もあるでしょう。
そのときは、優先順位を相談します。
すべて終わるかわからない場合
「残りの勤務日数を考えると、すべてを同じ程度まで引き継ぐのは難しい可能性があります。優先して対応する業務を確認させていただけますか」
と伝えます。
「無理です」で終わらず、何を優先するかに話を進めます。
退職日の延長を求められた場合
「できる範囲で引き継ぎは進めますが、退職日を延ばすことは難しいです。残りの期間で優先する内容をご相談させてください」
と返せます。
引き継ぎを理由に退職日を延ばしてほしいと言われている場合は、関連記事の「退職日を延ばしてほしいと言われたときの断り方|延長できない場合の返し方」も参考にしてください。
引き継ぎが退職日までに終わりそうにない場合
実際に進めてみると、
「思ったより時間が足りない」
「相手と予定が合わない」
「通常業務が忙しくて進まない」
ということがあります。
間に合わないと感じたら、退職日の直前まで黙っているより早めに伝えます。
上司へ早めに相談する場合
「現在引き継ぎを進めていますが、残りの日数を考えるとすべて完了するのが難しい可能性があります。一度優先順位をご相談させてください」
と伝えられます。
残っている内容を伝える場合
「○○と△△については完了していますが、□□がまだ残っています。残りの勤務期間では□□を優先して進めようと思っていますが、よろしいでしょうか」
と状況を具体的に伝える方法もあります。
「終わりません」だけではなく、何が終わっていて何が残っているかを整理すると相談しやすくなります。
通常業務が多くて引き継ぎの時間がない場合
退職予定でも通常業務が減らず、
「引き継ぎ資料を作る時間がない」
ということもあります。
その場合も、優先順位を上司に確認します。
どちらを優先するか聞く場合
「通常業務と引き継ぎ作業の両方を進めていますが、残り期間を考えると時間が限られています。どちらを優先すべきか確認させていただけますか」
と聞けます。
業務量の調整を相談する場合
「引き継ぎを進める時間を確保するため、現在担当している業務の一部を調整できるかご相談したいです」
と伝える方法もあります。
自分だけで抱え込まず、退職日までにできる範囲を上司と共有しましょう。
引き継ぐ相手から質問が多くて進まない場合
後任や同僚への引き継ぎが始まると、
「これはどうする?」
「この場合は?」
「過去の資料はどこ?」
と多くの質問が出ることがあります。
丁寧に答えたい一方、時間には限りがあります。
質問を整理したい場合
「残り期間が限られているので、質問があれば一度まとめてもらえると助かります」
と伝える方法があります。
また、
「よくある内容は資料にまとめますので、まずそちらを確認してもらえますか」
とすることもできます。
優先順位をつけたい場合
「まず日常的に必要な業務から説明して、その後時間があれば例外的な対応について説明しましょう」
と順番を決める方法もあります。
すべてを一度に説明しようとせず、実際に必要になる可能性が高いものから進めます。
「退職後もわからないことがあったら連絡する」と言われたら
引き継ぎの最後に、
「わからなかったら退職後に連絡するね」
と言われることがあります。
気軽な一言の場合もありますが、
「退職後もずっと対応しないといけない?」
と気になることもあるでしょう。
必要な情報は退職前にまとめたい場合
「できるだけ退職前に必要なことを整理しておきたいので、確認したい内容があればそれまでに教えてください」
と伝えられます。
個人の連絡先での対応を約束したくない場合
「退職後はすぐに対応できないこともあると思いますので、必要なことは在職中に確認していただけると助かります」
と返す方法があります。
安易に、
「いつでも連絡してください」
と約束しなくても構いません。
「退職後も少し手伝って」と言われた場合
引き継ぎが十分に終わらず、
「辞めたあとも少し手伝って」
「何かあったら対応して」
と言われることもあります。
対応するつもりがないなら、退職前の段階で伝えておきます。
やわらかく断る場合
「退職後は対応が難しいため、必要な内容は在職中にできるだけ整理しておきたいと思っています」
と返せます。
はっきり断る場合
「申し訳ありませんが、退職後に業務対応をすることは難しいです。退職日までに必要な引き継ぎを進めさせてください」
と伝えます。
この場面も、今後「退職後に元職場から連絡が来たとき」の記事へつなげられます。
引き継ぎ相手がやる気を見せてくれない場合
引き継ぐ相手が、
「あとでいいです」
「資料だけ置いておいてください」
という反応で、なかなか進まないこともあります。
その場合は、自分だけで無理に進めず上司へ状況を共有します。
上司に状況を伝える場合
「○○さんへの引き継ぎを進めていますが、まだ確認できていない項目があります。退職日までにどこまで対応するか、一度ご相談させてください」
と伝えられます。
資料として残す場合
直接説明する時間が少ないなら、
「対面で説明できなかった内容については、資料にまとめて共有します」
と進める方法もあります。
大切なのは、自分が対応した内容と残っている内容を整理しておくことです。
上司から何も言われないまま退職日が近づいたら
一度引き継ぎについて聞いたものの、
「また後で」
と言われたまま退職日が近づくこともあります。
この場合は、再度確認します。
残り日数を伝えて確認する場合
「退職日まであと○日となりましたので、引き継ぎについて最終確認させてください。残りの期間で優先して対応することはありますでしょうか」
と聞けます。
自分が準備した内容を共有する場合
「現在、担当業務について○○まで整理しています。ほかに退職日までに対応しておくことがあれば教えてください」
と具体的に伝えます。
何も言われないから何もしない、ではなく、一度確認しておくと整理しやすくなります。
LINEで引き継ぎについて確認するときの例文
パートなどでは、店長へLINEで聞くケースもあるでしょう。
引き継ぎ方法を確認する場合
お疲れさまです。
退職までの引き継ぎについて確認したいのですが、今後どのように進めればよいでしょうか。
引き継ぐ方や、まとめておく内容が決まっていましたら教えていただけると助かります。
と送れます。
退職日が近い場合
お疲れさまです。
退職日まで残り○日となりましたので、引き継ぎについて確認させてください。
まだ対応しておくことがあれば教えていただけますでしょうか。
と簡潔に送る方法もあります。
メールで引き継ぎを確認するときの例文
会社員の場合は、メールで確認することもあります。
引き継ぎの方針を確認するメール
件名:退職までの引き継ぎについて
○○課長
お疲れさまです。
退職日までの引き継ぎについて確認させていただきたく、ご連絡しました。現在担当している業務について、引き継ぎ先や優先して整理すべき内容がありましたらご指示いただけますでしょうか。
退職日までにできる範囲で準備を進めたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
と送れます。
進捗を報告するメール
件名:引き継ぎ状況の確認
○○課長
お疲れさまです。
現在、○○業務と△△業務については引き継ぎが完了しています。
□□業務についてはまだ対応が残っているため、退職日まではこちらを優先して進める予定です。ほかに優先すべき内容がありましたらお知らせください。
よろしくお願いいたします。
と進捗を共有することもできます。
引き継ぎで避けたい伝え方
引き継ぎがうまく進まないと、焦ったり不満を感じたりすることがあります。
ただ、次のような言い方は話を複雑にしやすくなります。
「もう辞めるので知りません」
退職日が決まっていても、残りの勤務中に必要な確認があることがあります。
対応できないことがあるなら、
「残り期間ではすべて対応するのが難しいため、優先順位を確認させてください」
と伝えた方が話を進めやすくなります。
「全部やっておきます」と安易に約束する
業務量が多い場合、実際には終わらない可能性があります。
最初から、
「退職日までにできる範囲で進めます」
とし、必要なら優先順位を相談します。
後任が決まるまで何も準備しない
後任が決まらなくても、資料整理など準備できることはあります。
何をすればいいかわからないなら、上司へ確認しましょう。
引き継ぎが終わったら次は最終出社日の準備へ
引き継ぎがある程度進んだら、退職までの残りの確認へ進みます。
たとえば、
返却するものはあるか
最終出社日に何を確認するか
上司や同僚へ何て挨拶するか
などです。
上司には、
「引き継ぎについては○○まで完了しました。最終出社日までにほかに対応しておくことはありますでしょうか」
と確認できます。
ここからは「退職日を決める」段階から、実際に職場を離れる準備へ移っていきます。
まとめ|引き継ぎが決まらないなら、退職日までに何をするか確認する
退職日が決まったのに引き継ぎについて何も言われない場合は、
「退職日までの引き継ぎについて、今後どのように進めればよいでしょうか」
と上司へ確認できます。
後任がまだ決まっていないなら、
「先に業務内容を整理しておいた方がよいでしょうか」
と聞くこともできます。
また、退職日までにすべて終わりそうにない場合は、
「残りの期間ではすべて完了するのが難しい可能性があります。優先する業務を確認させてください」
と早めに相談しましょう。
大切なのは、「引き継ぎを全部終わらせる」という曖昧な目標だけで進めず、退職日までに何を優先するかを上司と確認することです。
引き継ぎがまとまったら、次は最終出社日や退職挨拶など、職場を離れる直前のやり取りへ進んでいきましょう。

