パートを辞めたいと店長に伝えたとき、
「今、人が足りないから困る」
「この時期に辞められると厳しい」
「もう少しだけ続けてもらえない?」
と言われることがあります。
職場の状況を知っているほど、申し訳なく感じてしまうこともあるでしょう。
ただ、退職意思が固まっているなら、相手の事情に配慮しつつも、自分の意思まで曖昧にしないことが大切です。
たとえば、
「人手不足の状況は理解しています。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただ、今後勤務を続けることが難しいため、退職したいという意思は変わりません」
と返せます。
この記事では、「人手不足だから困る」と言われたときの返し方を、やわらかく断る場合、はっきり断る場合、さらに「後任が決まるまで」と言われた場合まで紹介します。
「人手不足だから困る」と言われたら何て返す?
まずは、相手の状況を否定せずに受け止めます。
そのうえで、自分の退職意思を伝えます。
基本形は、
「人手不足の状況は理解しています。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただ、退職したいという意思は変わりません」
です。
ここで、
「そうですよね……」
だけで終わると、店長からすると「もう少し続けてくれるかもしれない」と受け取られることがあります。
相手への配慮は示しながら、結論は別で伝えるのがポイントです。
状況別の返し方
店長の言い方や、自分の気持ちによって返し方を少し変えられます。
できるだけ角を立てずに断りたい場合
「人手不足の中で申し訳ありません。ご迷惑をおかけすることは承知していますが、今後勤務を続けることが難しいため、退職したいと考えています」
と伝えられます。
もう少しやわらかくするなら、
「ご事情は理解していますし、申し訳なく思っています。ただ、自分の中では退職する意思は固まっています」
でも構いません。
謝罪や配慮を入れても、退職意思は明確にしておきます。
退職意思をはっきり伝えたい場合
何度も引き止められる場合は、
「申し訳ありませんが、人手不足であることを理由に勤務を続けることは難しいです。退職の意思は変わりません」
と伝えます。
さらに、
「退職するかどうかについては決めていますので、今後の日程についてご相談させてください」
と次の話へ移す方法もあります。
店長との関係が良く強く言いにくい場合
長く働いていて店長にもお世話になっていると、強く断りにくいことがあります。
その場合は、
「これまでお世話になっているので、ご迷惑をおかけするのは本当に申し訳なく思っています。ただ、今後のことを考えたうえで退職したいと決めています」
と伝えられます。
感謝を伝えても、最後は必ず自分の意思に戻します。
「今だけでも続けて」と言われたらどうする?
人手不足を理由に、
「今月だけ」
「繁忙期が終わるまで」
「あと数週間だけ」
と期間を区切って頼まれることがあります。
この場合は、自分が本当に対応できるかで考えます。
延長するつもりがない場合
「申し訳ありませんが、今後の予定もあるため、その期間まで勤務を延ばすことは難しいです」
と伝えます。
また、
「ご事情は理解していますが、退職時期については延ばさずに進めたいと考えています」
という言い方もできます。
少しなら調整できる場合
本当に調整できるなら、
「長期間の延長は難しいのですが、○日頃までであれば相談できます」
と、自分が可能な範囲を具体的に伝えます。
ただし、申し訳なさだけで無理な約束をする必要はありません。
「後任が決まるまで待って」と言われたら?
人手不足の職場では、
「次の人が決まるまで辞めないで」
「採用できるまで待ってほしい」
と言われることもあります。
後任がいつ決まるかは、自分では決められません。
そのため、退職意思が固まっているなら、
「後任が必要な状況は理解しています。ただ、いつ決まるかがわからないため、後任が決まるまで勤務を続けることは難しいです」
と返す方法があります。
もう少しやわらかくするなら、
「できる範囲で引き継ぎには協力したいと思っていますが、後任が決まるまで退職を延ばすことは難しいです」
と伝えられます。
将来的には、「後任が決まるまで退職を待ってと言われたときの返し方」(準備中)へ内部リンクできます。
「シフトが回らない」と言われたら?
店長から、
「あなたが抜けるとシフトが回らない」
「代わりに入れる人がいない」
と言われることもあります。
この場合も、職場の事情を否定する必要はありません。
やわらかく返す場合
「シフトの状況は理解していますし、ご迷惑をおかけすることは申し訳なく思っています。ただ、今後勤務を続けることは難しいです」
と返せます。
話を退職日に進める場合
「できる範囲で今後のシフトについては相談したいと思っています。ただ、退職の意思は変わりませんので、退職日についてお話しさせてください」
と伝えます。
こうすることで、
「辞めるかどうか」
ではなく、
「辞めるまでどうするか」
に話題を移しやすくなります。
「みんな大変なのに」と言われた場合
人手不足の職場では、
「みんな大変なんだから」
「他の人にも迷惑がかかる」
と言われることもあります。
罪悪感を持ちやすい言葉ですが、そこで反論する必要はありません。
申し訳なさを伝えつつ断る場合
「ご迷惑がかかることは承知していますし、申し訳なく思っています。ただ、今後勤務を続けることは難しいです」
と返します。
強く責められた場合
「ご迷惑をおかけすることは申し訳ありません。ただ、退職する意思は変わりませんので、今後についてご相談させてください」
と、同じ結論へ戻します。
相手の言葉に一つずつ反論し始めると、話が感情的になりやすくなります。
人手不足を理由に引き止められたときに避けたい返し方
申し訳なさから、つい曖昧な返事をしてしまうことがあります。
ただ、退職意思が固まっているなら注意が必要です。
「じゃあ少し考えます」
本当は辞めるつもりなのに、
「少し考えます」
と答えると、退職の話がいったん止まることがあります。
本当に考え直すつもりがないなら、
「申し訳ありませんが、退職の意思は変わりません」
と伝えます。
「人が入ったら辞めます」
後任がいつ入るかわからない状況で、
「人が入ったら」
と約束すると、退職時期が曖昧になります。
自分が希望する時期があるなら、その範囲で相談します。
「迷惑ですよね。どうしたらいいでしょうか」
相手に判断を委ねる形になると、
「では続けて」
と言われやすくなります。
退職意思が固まっているなら、
「退職したいと考えています。今後の日程についてご相談したいです」
と、何を相談したいのかを分けます。
「家庭の事情ならシフトを変える」と言われたら?
退職理由として家庭の事情を伝えている場合、
「勤務日数を減らす」
「時間帯を変える」
と提案されることがあります。
退職意思が変わらないなら、
「ご配慮いただきありがとうございます。ただ、勤務条件だけの問題ではなく、今後の生活全体を考えたうえで退職したいと決めています」
と返せます。
家庭の事情を詳しく伝えたくない場合は、関連記事の「パートを辞める理由を家庭の事情でぼかしたいときの言い方」も参考にしてください。
「他の人に頼めない?」と言われたらどうする?
店長から、
「代わりに入れる人はいない?」
「知り合いを紹介できない?」
と聞かれることもあります。
対応できないなら、
「申し訳ありませんが、代わりの方をご紹介することは難しいです」
と答えて構いません。
無理に知り合いを探したり、自分で後任を見つけようとしたりする必要はありません。
できる範囲の引き継ぎやシフト相談と、後任探しは分けて考えましょう。
「次の仕事が決まっているなら待てない?」と言われたら
次の仕事が決まっていることを伝えた場合、
「少し入社を遅らせられない?」
と聞かれることもあります。
対応するつもりがないなら、
「今後の予定が決まっているため、退職時期を延ばすことは難しいです」
と返せます。
次の仕事の詳細まで話したくないなら、
「今後の予定もあるため、退職時期については延ばすことが難しいです」
とだけ伝える方法もあります。
「次の仕事は決まった?」と聞かれた場合の返し方は、関連記事の「パートを辞めるとき『次の仕事は決まった?』と聞かれた場合の答え方」(準備中)で詳しく扱います。
何度も「人手不足」を理由に引き止められる場合
一度断っても、
「でも本当に人がいないんだよ」
「もう少しだけお願い」
と同じ話が繰り返されることがあります。
その場合は、毎回違う理由を追加しなくても構いません。
同じ結論を繰り返します。
「人手不足の状況は理解しています。ただ、退職の意思については変わりません」
さらに続く場合は、
「退職するかどうかについては決めていますので、今後の勤務日程についてご相談させてください」
と話題を切り替えます。
理由を増やすより、会話を次の段階へ進めることを意識しましょう。
人手不足でもできる範囲の配慮はどう伝える?
退職意思は変わらなくても、
「できるだけ迷惑を減らしたい」
と思う人もいるでしょう。
その場合は、自分が本当にできる範囲だけ伝えます。
引き継ぎに協力できる場合
「退職の意思は変わりませんが、残りの期間でできる範囲の引き継ぎは対応したいと思っています」
と伝えられます。
退職までのシフトを相談できる場合
「退職時期を大きく延ばすことは難しいですが、それまでのシフトについてはできる範囲で相談したいと思っています」
という伝え方もあります。
配慮することと、無期限に退職を延ばすことは別です。
「人手不足だから困る」の次は退職日の相談へ進む
人手不足を理由に引き止められた場合でも、退職意思が変わらないなら、最終的には日程の話へ進みます。
たとえば、
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただ、退職の意思は変わりませんので、今後の日程についてご相談させてください」
と伝えます。
この一言で、
引き止めへの返答
から、
退職日の相談
へ会話を切り替えられます。
今後は、退職日を延ばしてほしいと言われた場合や、後任が決まるまで待ってと言われた場合の記事へつなげていきます。
まとめ|人手不足への配慮と退職意思は分けて伝える
パートを辞めたいと伝えたとき、
「人手不足だから困る」
と言われることがあります。
その場合は、
「人手不足の状況は理解しています。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただ、退職したいという意思は変わりません」
と返せます。
「あと少しだけ」
「後任が決まるまで」
「シフトが回らない」
と言われても、退職意思が固まっているなら、相手を納得させるために新しい理由を次々と追加する必要はありません。
できる範囲で引き継ぎやシフトへの配慮をしても、退職時期まで無期限に相手へ委ねる必要はありません。
大切なのは、
職場が困っていることへの配慮と、自分が退職するという意思を別々に伝えることです。
引き止めへの返答ができたら、次は退職日や残りの勤務について具体的に相談していきましょう。
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